硬水と軟水の違い
水素水生成器やスティックタイプの水素発生器などで、自分で水を用意して水素水を作る場合には、水道水またはミネラルウォーターを使います。水には硬水と軟水がありますが、水素水にはどちらが適しているのかは気になるところです。
硬水と軟水の違いは、水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の量によります。WHO(世界保健機関)が定めた計算方式による基準では、硬水は硬度が120mg/L以上(カルシウムとマグネシウムの含有量が多い)、軟水は硬度が120mg/L以下(カルシウムとマグネシウムの含有量少ない)。軟水が好まれる日本においては、一般的に硬度が100mg/L以上を硬水、100mg/L以下を軟水とすることが多いようです。
日本の水道水は全国的に軟水がほとんどで、その中でも関東地方では比較的硬度が高い軟水、関西地方では硬度が低めの軟水になっています。ミネラルウォーターの場合は、日本で採れるものには軟水が多く、ヨーロッパで採れるものには硬水が多いというのが特徴。日本では軟水を飲みなれているため軟水が好まれ、硬水を飲みにくいと感じる人が多いようです。
水素水を作る時には硬水?軟水?
水素水生成器やスティックタイプの水素発生器には多様な機種があるため、硬水か軟水かを一概にいうことはできません。一般的には、硬水は水素水生成器の本体寿命を短くする恐れがあるため、軟水を使用するよう推奨されていることが多いようです。それぞれの機種の取扱説明書に従うようにしましょう。硬水と軟水どちらで作っても、水素水にはミネラル含有量よりも水素濃度の方が大切なので、得られる効果には大差ありません。水素自体には味がないため、もともとのミネラルウォーターと同様に軟水で作った方が飲みやすいと感じる人が多いですが、普段からコントレックスなどの硬水を飲みなれている人には硬水で作った水素水も違和感なく飲めるでしょう。
なお、水道水に含まれる塩類や残留塩素を除去した水を純水と呼びますが、純水は水素が発生しにくいため水素水作りにはおすすめできません。RO水や脱イオン水、蒸留水、精製水も純水の一種なのでご注意ください。
まとめ
水素水生成器には水道水か軟水のミネラルウォーターを使うのが安心なようです。家庭用のフィルタータイプの浄水器を通した水は純水とは異なるため、浄水器と水素水生成器を併用することもできます。スティックタイプの水素発生器は機械ではなく、いわば使い捨てなので、それほど硬度を気にする必要はないでしょう。